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2018年11月17日

Anthro-film Laboratory 34

『Go Ask The System Why(システムに尋ねろ)』


ミュージックビデオ:『Go Ask The System Why(システムに尋ねろ)』
(撮影・編集:矢野原佑史、撮影地:カメルーン共和国、3分)

発表者:矢野原佑史
ディスカッサント:柳沢英輔、ふくだぺろ/福田浩久


日時:2019年1月31日(木)17:00-19:00
会場:立命館大学 平井嘉一朗記念図書館
シアタールーム(図書館の1F入ってすぐ左手、ゲートの手前)
〒603-8577 京都府京都市北区等持院北町56−1
https://goo.gl/maps/XwDmFyrtiNA2
※参加希望者は前日までに福田 isthisapen7@gmail.comまでご連絡、予約ください


■要旨

2018年10月、発表者はアフリカ中西部のカメルーン共和国を訪れた。現地のラッパーたちとともに楽曲/映像を制作することで、彼らの視点から現代カメルーン社会を読み解こうとしてきた矢野原にとって、5度目のフィールドワークであった。ただ今回は現地の空港に着くなり、これまでとは異なる情勢が感じられた。大統領選挙期間中であるため、街にはポール・ビヤ大統領のポスターが張り巡らされ、乗合タクシーの乗客たちの話題も選挙一色であった。

当国ではマイノリティーである英語話者のラッパーたちとつくる楽曲も、いつになくシリアスなコンシャス・ラップとなった。そのうちの1つ、「Go Ask The System Why(システムに尋ねろ)」において彼らは、1982年以来続くポール・ビヤ政権を直接批判することはなく、カメルーンを取り巻く各国や各機関を含めた「(国際)社会システム全体に問題がある」と現状を分析した。

本発表では、発表者がブラッシュアップ中のミュージックビデオと、そのフッテージの一部を上映する。ラッパーたちの世界観とメッセージに加え、現代カメルーン社会の「今」を音楽主体の映像に記録すること、それを表現することの可能性について考察する。

また、ディスカッサントに柳沢英輔(同志社大学助教/音文化研究者)とふくだぺろ/福田浩久(立命館大学博士課程/Anthro-film Lab/詩人)を招き、二人のセレクションによる関連映像を併映し、音と映像の関係についての議論を深めたい。


プロフィール

矢野原 佑史 (やのはら ゆうし)

京都大学アフリカ地域研究資料センター研究員。2005年よりカメルーン共和国にて、現地のヒップホップ・カルチャーと、Bakaの伝統音楽の研究に取り組む。単著に『カメルーンにおけるヒップホップ・カルチャーの民族誌(京都大学アフリカ研究シリーズ21)』(2018年、松香堂出版)。共著に鈴木裕之・川瀬慈編『アフリカン・ポップス!―文化人類学からみる魅惑の音楽世界―』(2015年、明石書店)。


Go Ask The System Why